仏壇の紹介
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塗仏壇
京仏壇は、日本における仏教文化の中心であり、仏壇・仏具文化の発祥地である京都府で製造される伝統的な金仏壇です。江戸時代初期に発布された宗門改め制度によって民衆に仏壇文化が浸透したことで産業がさらに発展し、全国各地の仏壇製造に大きな影響を与えていきました。
京仏壇の特徴
各宗派の本山が100以上京都にあることから、京仏壇は仏具同様に各宗派の様式に合わせた忠実な製造技術が求められます。そのため、木地・屋根・木彫刻・漆塗・蝋色・蒔絵・彩色・純金箔押・錺金具、組立の10工程を、40以上の職種の職人が分業化して製造に携わっています。
最高級の素材を使い、伝統の技法で仕上げる京仏壇は、各宗派の寺院建築をそのまま再現したかのような造りの精巧さや、すべて手作業で行われる箔押、蒔絵、漆塗、金具加工の美しさが大きな特徴です。品質と格調の高さから「京もの」と呼ばれ、優れた芸術品としても広く国内外で認められています。
唐木仏壇
唐木仏壇は、美しい木目を活かした、落ち着いた重厚な風合いが特徴で、様々な材料、工法で作られており、その違いによって値段や価値が大きく変わってきます。
唐木仏壇は歴史が古く、江戸時代からの100年以上の歴史を持っています。
唐木仏壇に使われる材料は、東南アジア産の銘木(紫檀・黒檀・鉄刀木)を始め国産銘木(ケヤキ・桑・屋久杉・桜)、唐木以外の輸入銘木(メープル・オーク・チークなど)があります。
また、心材、合板、ボードなども使われます。
黒檀
カキノキ科の樹木を使用しています。代表的な唐木材のひとつで、耐久性があり、硬くて光沢があるのが特徴です。インドネシア・スラウェシ島産の縞黒檀が有名です。
紫檀
マメ科の樹木で、代表的な唐木材のひとつです。
タイ・ラオス・ベトナムなどを原産地とし、古くから珍重されてきた木材で、赤みを帯びた木肌で赤褐色・濃紫色・黒などの縞模様があります。
鉄刀木
マメ科の樹木で、代表的な唐木材のひとつです。
東南アジアで主に産出され、美しい斑模様が特徴、心材は紫黒色・黒褐色です。
桑
桑科の樹木を使用しています。特に良材とされるのが、伊豆諸島の御蔵島や三宅島で産出される「島桑」で、緻密な年輪と美しい木目が特徴です。国内の銘木の中では最高級とされます。
ケヤキ
ニレ科の樹木を使用しています。日本の代表的な銘木のひとつで、北海道を除いた地域、台湾、中国などで産出されます。板目が美しく、材質も硬いため仏壇に向いています。寺院仏具や神棚などにも使用されます。
家具調仏壇
日本人の生活スタイルの変化に伴って、伝統的なものにこだわらずに、自由なデザインで、現代の家の空間に合うように造られている仏壇が増えています。
これらの仏壇には決まった呼び名がありませんが、一般的に、「家具調仏壇」や「モダン仏壇」「都市型仏壇」と呼ばれています。
「家具調仏壇」は一般的にインテリア性の重視したデザインが多くなります。
小型の仏壇が主流で、マンションのリビングやフローリングの洋室などに違和感なく置くことができるため、今後は、仏壇の主流になることも予想されています。
「家具調仏壇」は、洋間のリビングに、省スペースでも置ける仏壇として、家具を買う感覚で購入できる現代のライフスタイルに合った仏壇です。
また、家具調仏壇は、気軽に購入できるライトな感覚の仏壇ですが、厳選された天然素材を使用した高級品や、一流の伝統工芸士によって作られるものもあります。
仏壇は本来、“お寺のミニチュア”として、ご本尊をお祀りするものです。しかし、現在では、故人や先祖を祀るためのものとして仏壇を捉える人が増えてきています。宗教にこだわらず、現代のライフスタイルに合わせたかたちで故人や先祖を供養したい方にとって、「家具調仏壇」は、最適な仏壇と言えるでしょう。